小間使いの子供が何やってんだあの人もとか思って話しかけたらごめんなさいって小声で言ってそのまま雨の中を歩いて行ったそうだ。
その話を後でじいさんが聞いていたらなんかすごく嫌な気分になったんだと終戦後弟の上巻って人は汚い日の丸に住まれた小包を持って訪ねてきて弟さんは名誉の戦死を遂げられましたって報告してくれたんだそうな。
小包の中には日記帳とセンチの海岸で拾ったらしい貝殻がいくつか入ってたそうだ海鮮で戦闘機に乗ったまま撃墜され爆発したもんだから遺骨もないんだとかだから墓にはその貝殻を弟の遺骨代わりに納めたんだとじいさんは霊能土砂降りの日に来た兵士は弟の生き霊だと信じてたっけかな。
弟はおそらくあの日あの時間に撃墜されて死んだのだろうと用事で外出していたにしろあの時その兵士に会ってやれなかったことおじいさんは死ぬまで悔やんでたよ
名誉の戦士とはこんな感じ