スヌーズを何度も押してしまい、あわてて出勤の支度をするのはよくあることです。しかし、遅刻するとわかっていても、朝ベッドから出るのが難しいのはなぜでしょう?
いくつか考えられることがあります。まず、睡眠が足りていない証拠かもしれません。もし、あなたが日頃からベッドから起き上がるのに苦労しているのなら、それは睡眠スケジュールを調整する必要があるサインかもしれません。
もう1つの可能性は、1日の始まりにやる気が起きないことです。一日の始まりが楽しみでないなら、ベッドで寝ていたいと思っても不思議ではありません。
最後に、うつ病の兆候である可能性もあります。気分が落ち込み、気力ややる気が出ないときは、ベッドから出るのもつらいものです。うつ病で悩んでいる人は、医師やセラピストに相談することが大切です。
朝、ベッドから出られない場合は、その原因を突き止めることが大切です。原因が分かれば、問題を解決するための手段を講じることができます。
## 朝起きられる人とそうでない人の違い
朝起きられる人とそうでない人の差は、しばしばやる気があるかないかのせいだと言われます。しかし、それだけではないかもしれません。新しい研究によると、私たちが時間通りに起きられるかどうかは、遺伝子に影響されている可能性があるそうです。
サイエンス誌に掲載されたこの研究は、英国の85,000人以上の遺伝子データを調べたものです。その結果、体内時計(睡眠と覚醒のサイクルを調節する体内機構)に関連する遺伝子が、自分を「朝型人間」あるいは「夜型人間」と考えるかどうかに関連していることが判明した。
興味深いことに、この研究は、これらの遺伝子変異が特定の健康状態に関連していることも発見した。例えば、「夜型」に関連する遺伝子変異を持つ人は、うつ病、肥満、糖尿病を患う可能性が高いことがわかった。
つまり、朝起きられるかどうかは、やる気や習慣だけでなく、遺伝子も関係している可能性があるのです。毎日ベッドから出られないと悩んでいる人は、その背景に遺伝子的な理由がないか、医師に相談してみる価値があるかもしれません。